柿内鍼灸院

ホーム > 養生について

 

 

いつまでも健康で美しくいるために
元気な赤ちゃんを産むために

 

養生という言葉を聞いて難しいというイメージをもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、 実はむかし子供のころにおじいちゃんおばあちゃんや親から自然と教わっている、 子供のころは当たり前にしていたことが多いことに驚きます。その当たり前のことが大人になるとなかなかできないのです。 でもそれが健康でいること、美しくいること、赤ちゃんを妊娠するための基礎なのです。 家での養生は健康を守るため、病気を治すために病院や治療院での治療よりも大事であるといっても過言ではありません。 但し、これからあげるすべてのことをきっちり守らないとすぐさま病気になるということではないので、 あまり神経質にならないで、できる範囲で少しでも実行できるようがんばりましょう。

 

■ 食事

 

・ 身土不二が食事の基本

 

身土不二とは身体と土地は一体であるという意味です。つまりその土地でできたものを食べるということが基本となるということです。日本の風俗、習慣が長い間育んできたいわゆる和食が日本人の身体にあっているということです。果物も同じく日本でとれるものが一番適しているといえます。最近では南国の果物、キウイ、バナナ、マンゴなどがありますが、これらの果物は身体を冷やす作用があります。ですからあまり取りすぎると身体を冷やすことになりますので摂りすぎには注意が必要でしょう。インドなどの辛い料理も然り、やはり身体を冷やす作用があるのです。時々ならいいですが、日常食べる食事はやはりその土地のものを食すというのがいいです。

 

・ 腹八分目

 

腹八分目とはみなさんもうご存知の通り、おなかいっぱい食べない、もう少し食べたいというところでとめて胃腸の働きに余裕を持たせるということです。胃腸の働きが活発になると、胃の痛み、胃もたれ、便秘などの不快な症状が起こりにくくなります。

また寝る前の大食はよくありません。

現代人は昼間仕事に追われ、帰宅が遅くなり自然と食事の時間も遅くなって、空腹にまかせて大食してしまい、肉体的疲労でそのまま床についてしまったり…。また夜遅くにコンビニやファーストフード店で夜食を買って食べたり…。思い当たる方も多いのではないでしょうか。寝る前に3時間前までには食事をすます。どうしても食べたいときは少なめにする。そして朝食を多めにとるという風にしたほうがいいです。

その他に東洋医学では酸苦甘辛鹹(かん・しおからい)という五つの味覚の分類(五味)があるのですがそれらをバランスよく食べることも大事とされています。

食事の時間は長めに取り、会話を楽しみながら、よく味わいながら、よく噛んで食べましょう。

 

・ 塩は自然塩を、砂糖は黒砂糖を

 

塩はやはり自然塩を用いるほうが身体にとっていいです。一般的な食塩は自然塩を精製してにがり(ミネラルやうまみ成分)を取り除いた塩化ナトリウムです。これは畜産界では牛や馬に食べさせると難産、流産、奇形、発育不良を起こすことがわかってます。人間にも影響がある可能性が高いので、妊娠したい方は、自然塩に変えることをおすすめします。また自然塩は意外と思われるかもしれませんが、胃腸の働きを促進し、皮膚と呼吸器の働きを助け、肝臓や腎臓の働きを促進する作用があります。でもたくさんとればいいということではないのでご注意くださいね。いい塩梅(あんばい)ということがありますから。

それから砂糖についても然りで、やはり精製されていない黒砂糖がいいでしょう。むかしから『白い食材はからだを冷やす』といわれますが白砂糖もその通りです。妊娠には冷えは大敵ですのでできるだけ黒糖に変えましょう。

 

・ 水分の摂りすぎに注意

 

最近ではよく水分を摂りましょうといわれますが、これも摂りすぎるのはよくありません。とりすぎてからだに溜まってくると「水滞」という状態になり、水そのものは熱を持たないのでからだは冷えてしまいます。ですから摂りすぎには注意が必要です。排泄をさせるには、前の項でもあげましたが自然塩を取ると腎臓機能が上がり、また汗の出がよくなりますので排泄の助けになります。

 

■ 生活全般

 

・ 早寝早起き

 

早寝早起きは健康にいいことはほとんどの人がわかっていることですが、なぜいいのか?といいますと睡眠は精神、身体の疲労回復はもちろん、ホルモンバランスの改善にも役立っています。ホルモンは体温調節や排卵などに大きく影響しますので、睡眠不足は不妊や病気に繋がるといえます。

また早起きについてですが、現代人は仕事が忙しく普段どうしても睡眠不足気味のために休日にそれを取り戻そうとお昼前まで寝る、いわゆる寝だめのようなことをする人がいますがこれもあまりからだにはよくありません。実際そのような状態から起床すると、からだが余計疲れたような感じがあると思います。これは「気滞」という状態です。休みの日でもいつもとあまり変わらない時間に起きるように心がけましょう。

 

・ 半身浴で冷え予防


半身浴の方法ですが、ぬるめのお湯(38度くらい)にみぞおちまでつかり20分くらい温まります。半身浴は湯冷めをしにくいですが、この半身浴をしているお湯に、備長炭や竹炭、木酢液、竹酢液などを入れるとさらに温まり湯冷めしにくくなりますよ。


・ 適度な運動


特にウォーキングはいいと思います。まず全身の血行がよくなります。冷えていたからだもぬくもりを取り戻しますし、子宮や卵巣にも豊富に血液がまわり働きがよくなります。そのほかに老廃物の除去、脳の活性化により気分も晴れやかになります。できるだけ時間を見つけて歩いてみてはいかがでしょう。

 

■ その他

 

・ 電磁波を避ける

 

電磁波のからだへの影響は現在のところはっきりとしたことはわかっていませんが、妊娠をしたいと考えるなら悪影響がある可能性のものは排除するほうがいいと思います。現代の生活で完全に排除することは非常に困難ではありますが、蛍光灯の下にあまりいない、テレビやパソコンを長く使用しない、電気毛布やホットカーペットなども極力使用をさけるなどです。

 

いろいろ挙げてきましたが、貝原益軒が江戸時代に記した「養生訓」の中でこう諭しています。

人間には3大欲望(食欲・性欲・睡眠欲)があるが、これらにおぼれることなかれ。何ごとも過ぎたるは及ばざるが如しである。足らないくらいがちょうどいいのである。

時代は変わっても養生は通じるところがとても多いのにびっくりします。

現代の生活に慣れているとなかなか転換したり、新たに実行したりすることはなかなか難しいですが、できるところからがんばっていきましょう。